青柿

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2008年 04月 06日

老いる・・ということ

92歳の母と過ごした3日間はいつもの日常とは違った限りなくスローなゆったり流れていく
時間でした。
私たちが普通に日常生活をこなしながら「あれもしたい」「これもしたい」と思いながら過ごす
毎日とは違い、人間が生きていく中で最低限こなしていかなければならない人間としての
営み・・「朝起きて、トイレに行くこと」「顔を洗って歯をみがくこと」「着替えをすること」
「食事をすること」「お風呂に入ること」「自分の下着を洗うこと」等々・・、これを自分の力で
こなしていく為には大変な時間とエネルギーが必要なのです。

足腰が弱り、転ばないように気をつけながら行くトイレ・・狭い家の中でも時間がかかります。
シャツをかぶり背中に絡みついたシャツの端を下げ下ろすまでに届きにくい手を背中に回し
四苦八苦します。
わずかに残った歯を使って食べる食事・・
「お母さん、入れ歯を作った方がいいんじゃないの?」
「作ったんだけど合わなかったから捨てちゃったのよ!小さく裂いてでも自分の歯で食べた方が
おいしいから・・」

そう言いながら小さく小さく裂いたり、切ったり、口の中で溶かしたりしながら長い時間をかけて
食べる食事・・。
お風呂に入って体を洗い、小さな洗濯物を手で洗い、何回も湯船に浸かっているうちに一時間・・。
「何でも時間がかかるからすぐ一日が経ってしまうのよ。
ベッドに入ってラジオを聴いてるのが一番楽なんだけどそういうわけにもいかないしねぇ・・」

人間の最低限の営みをこなすことが一日の大きな仕事です。

三日ほど家を開けている間にも春はどんどん進み、出かける前は蕾だった花もあっという間に
開いていました。
名前はわからなくなりましたが種がこぼれてあちこちの植木鉢から顔を出しています。
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ブルーベリーの足元でも・・・
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こっちの鉢でも・・・
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何だかいっせいに見つめられているようです。
細く延びている葉は「ヒメヒオオギ」です。これもあっちこっちから芽を出しています。 








以前書いた私のブログで母の年を一つ間違って書いてしまいました。
アタマでは92歳と思いながらも指は93歳を打っていたようです。
1歳の子供の年を2歳と書いたら比率はかなり大きいのですが92歳と93歳とでは
たいして違わないような気がするのですがこの一歳の違いは本人には重大なのでしょうか?(笑)
訂正しておきました。
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by ikako-27 | 2008-04-06 00:38 | 暮らしのスクラップ


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