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2012年 06月 28日

鬼に訊けー 宮大工西岡常一の遺言ー

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・・・西岡常一、明治41年奈良県生まれ。
木のいのちを生かし千年の建物を構築する。
戦争による幾度かの応召を挟み、法輪寺三重塔、薬師寺金堂・西塔の再建を
棟梁として手がけ、飛鳥時代から受け継がれていた寺院建築の技術を後世に伝え、
「最後の宮大工」と称せられる。  
                                   オフィシャルサイトから・・・

法隆寺の宮大工だった西岡常一氏が薬師寺から乞われ金堂や西塔の再建に携わった
記録のドキュメンタリー映画です。
西岡常一氏へのインタビューを交えながら日本人が失いつつある自然に寄り添うことの
大切さを教えてくれる映画でもあります。

「木は鉄を凌駕する」
「千年の檜には千年の命がある」

氏の寺院建築に対するたゆまぬ研究と長年の経験からくる自信は日本の最高峰の大学の
学者にも一歩も譲ることがありません。
自分は古い建築から学びながら再建しているに過ぎないと言い、いにしえの昔にお手本もなく、
最初に建築した人達への深い尊敬の念を抱く、氏の謙虚さ。
千年持つ建物の補強に100年しか持たないコンクリートを使わなければならないことへの心の葛藤。

千年生きる建物とは、千年生きる檜が必要であり、その上で木のいのちを繋いでゆく技術が必要だと
西岡氏は言っていますが樹齢千年以上の檜を日本国内で調達することは出来なくなっているそうです。

匠たちが削る芸術品のように美しいカンナくずが脳裏に焼き付いています。
心に残る、いい映画でした。
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by ikako-27 | 2012-06-28 23:22 | 暮らしのスクラップ


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